調教

栗東坂路短評(LeZele)

  • スプリングソング 能力がある故に追えば応えるが、出遅れから捲って押し切った前走の翌日曜に54.7秒、当週に51.2秒は流石にオーバーワーク気味。また、前走は(確認可能な限り)終始右手前で走っていて、最終追い切りも右手前。初めての左回りを苦にするかもしれない。(6点)
  • レッツゴーキリシマ 休み明けの重厚な調整過程に比べ、使い出してからの調整は凄くシンプルで、本数は少なくても最終追い切りをきっちり一杯にやるのがこの馬のスタイル。この中間も最終追い切りは一杯にやって51.1秒と好時計をマーク。加えて1週前金曜も終いを伸ばして静かなる攻め強化。今回もしぶとい走りが期待出来る。(8点)
  • ブラックシェル 皐月賞から中2週ながら、1週前に実質的な最終追い切り51.8秒を持ってきたように疲れは感じられない。当週はテン乗りとなる後藤が栗東入りして感触を確かめながらの54.7秒(L3F 13.2-13.1-12.4)と順調な仕上がり。馬格、走法からして道悪を苦にしないようにも見える。(8点)
  • エイプアットビップ この中間は強め程度に抑えて状態の維持に主眼が置かれている感じ。所謂良い意味で平行線狙い。仕掛けてからの動きもシャープでその目的は達成されてはいるが、もうひとつ強調材料に欠けるのも確か。(7点)
  • ドリームシグナル 抜群の切れと細やかなラップメイクが調教での持ち味。スプリングS皐月賞とその持ち味がきっちり出ていたが、この中間は実質的な最終追い切りとなった日曜の51.5秒(LAP 14.2-12.5-12.1-12.7)では微妙に突っ込み、当週の55.7秒(LAP 14.7-13.8-13.8-13.4)は終いも伸ばさずと趣が異なる。調子は良いとは言うもののどこか引っ掛かるところがある。(6点)
  • ディープスカイ 前走まではCW(DW)が表、坂路が裏という構成だったが、今回はCW1本に対して坂路5本と表裏逆転。師の言うところの調教で負荷を掛けて筋肉を付ける調整の表れだろう。時計はべらぼうに速いというわけではないけれども、1週前の52.0秒(LAP 14.7-13.1-11.9-12.3)に見られるギアチェンジの鋭さは注目に値する。毎日杯での先団に取り付く際の脚は記憶に新しい。最終追い切りは馬任せということで序盤はフラフラしていたが、追い出してからはしっかりとした脚取りで51.8秒を計時。坂路ショックで期待高まる。(9点)
  • リーガルスキーム 競馬では後続を千切るパフォーマンスを示しているが、調教はキャリア相応の発展途上。この中間の調整にしても現状でどこまでやれるかといった趣。(6点)
  • ダノンゴーゴー デビュー当初に量産したMAX13.0秒前後のラップが意図的なものであったか否かは良く分からないが、年が明けて2月に入った頃から12秒台前半のラップが出始め、競馬で使う強烈な末脚とのイメージのズレも徐々に解消。その中でも今回の最終追い切り51.1秒(LAP 13.9-12.7-12.2-12.3)は最も良い形に出た。ゴーサインを出すと一瞬で併走馬を置き去りにし、フットワークも軽快そのもの。条件が合うかは兎も角として、力を出せる状態なのは間違いない。(8点)
  • ダンツキッスイ 赤丸急上昇という程の変化は見られないが、1週前52.1(LAP 13.8-12.8-12.6-12.9)、最終52.5(LAP 13.7-12.9-12.7-13.2)と13秒台で入って終いまで踏ん張らせる稽古を2本揃えてきたのは好印象。(7点)

出馬表に戻る